鹿サポ 一喜一憂ブログ

喜びも、悲しみも、鹿島アントラーズとともに。一年365日、毎日鹿島アントラーズの事で一喜一憂してしまう様子をお伝えするブログです。

TRM 札幌戦 追想版 ~自分のモノにする難しさ~

練習や、J2、J3のチームとの練習試合で、選手たちはザーゴサッカーの習熟が進んでいることを実感し、インタビューの中で満足感や充実感を感じている様子を見せていました。
それなのに、なぜ札幌との練習試合の内容にそれが現れず、中断前の公式戦と同じような課題が出てしまうのか…

正直、あのサッカーだったら、J2のチームから大量得点を取るのは難しいですので、札幌戦では今までやれていたことが全然できなかったのだと思います。
では何故やれていたことができなかったのか?
一言で言うと『ザーゴサッカーを自分のモノにできていない』ということだと思います。

キックオフ直後にビルドアップのミスでコーナーキックのピンチを招いてしまったことで『自分たちのサッカーが通用しないかも?』とチーム全体が不安を抱えてしまいました。
その不安により、楔のパスなどの攻撃的なプレーを選択できなくなり、ビルドアップが単調になり、怖さがなくなってしまったのではないでしょうか?

ハイプレスを実施する体力がある間は、チャンスを作り出し、得点を取ることができましたが、時間の経過と共にハイプレスが決まらなくなり、相手に押し込まれる機会が増えてしまい、逆転を許し、敗戦を喫することになりました。

ということで、あのような試合になってしまったと信じることにしました。
(中断期間にあれだけ時間があったのに、ビルドアップの進歩がゼロなんて、信じたくないですから…)

こう考えると、技術云々の問題ではなく、マインドの問題です。
『リスクを最小限にして試合の主導権が取れるまで待つ』という戦い方は捨てて、『リスクを負って試合の主導権を奪い取る』戦い方にシフトしなくてはいけません。
カウンターを受ける怖さは忘れて、自分たちのサッカーを貫くことが必要なのですが、この部分が今までの鹿島と180°異なるので、改善が難しいのだと思います。

もう一度J1チームと練習試合をする機会があれば、勝敗は度外視して、自分たちの形を貫く試合をやって欲しいと思います。

悔しい結果になってしまいましたが、悔しい思いができるのも、札幌、鹿島の両チームがサポーターのためにこの試合を公開することに合意し、JリーグDAZNが試合の公開に協力してくれたから実現できたものです。
遠くまで遠征してくれた札幌に感謝すると共に、ここまでサポーターの事を考えてくれるアントラーズのサポーターであることを誇りに思います。

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